自分が何にどう関心を示したかの記録。
2019年9月の読書記録
引き当てられなかったものというとこの9月には技術書典があったため、その戦利品たちがそれに相当する。
現状、参加レポ記事に載せるのを躊躇うほど掘り下げたものもこれといってないため、下記の通り。
osouonna.hatenablog.jp
読書メーターで引き当てられたものについては、これまた下記の通り。
9月の読書メーター
読んだ本の数:11
読んだページ数:2449
ナイス数:24
ソラリス (ハヤカワ文庫SF)の感想
人間は人間、海は海、それを理解しながらも落とし込みきれないでいるその様を憐れむかそうしないかで読後感すらも分かれそうな小説 / 人間一般の間にも見うけられるような"他者"の未知性を拡張し、人間から切り離した物語に昇華できてしまうレムの想像の力と客観の力の高さ、ただただ敬服
読了日:09月29日 著者:スタニスワフ・レム
平成26年度 イメージ&クレバー方式でよくわかる 栢木先生の基本情報技術者教室 (情報処理技術者試験)
読了日:09月27日 著者:栢木 厚
世界で最も深い迷宮
読了日:09月22日 著者:円城 塔
バーナード嬢曰く。 (REXコミックス)
読了日:09月19日 著者:施川 ユウキ
夜が明けるまで (岩波少年文庫 3107)
読了日:09月11日 著者:マヤ・ヴォイチェホフスカ
ある島の可能性 (河出文庫)の感想
屠殺としての自殺があまりにも多い、それほどにまで嫌悪された、歳をとってしても己として生き存えることばかりをする人間たち / この物語では何度でも生き返し直しながらかつて生きた自身の"人生記"を検討し続けるネオ・ヒューマンダニエル24及び25と、その原点たる人間ダニエル1の人生を束ねられている、謎もなく、ただされた記述を自分の写しのように読者は感じることになるかもしれない / 物語は物語の外へとゆく、彼等にとっての可能性であるところのわたしたちはどこへゆく
読了日:09月09日 著者:ミシェル ウエルベック
木曜日のフルット 4 (少年チャンピオン・コミックス)
読了日:09月08日 著者:石黒 正数
CITY(4) (モーニング KC)
読了日:09月08日 著者:あらゐ けいいち
偽史山人伝 (ビームコミックス)
読了日:09月08日 著者:詩野 うら
潮が舞い子が舞い(1) (少年チャンピオン・コミックス・エクストラ)の感想
こんな饒舌であったわけがないのに、学生時代の自分もきっとこう考えていただろうと思ったり思えなかったりをしてしまう 何度でもこうやって思い返してきたから
読了日:09月07日 著者:阿部共実
僕の心のヤバイやつ(2) (少年チャンピオン・コミックス)
読了日:09月07日 著者:桜井のりお
読書メーター
括弧書きですら人を殺められる作家だと思う pic.twitter.com/9TjNOhVjar
— 夜戦 (@yasen_chang) September 8, 2019
ある島の可能性、文庫で526頁となるボリュームはうえ楽しくはない(非常に面白いが)という厳しい体験ではあったが、ダニエル1/25の章最初5頁は私にとって必読のものだった
— 夜戦 (@yasen_chang) September 9, 2019
訳者がウエルベックとその読者に理解がありすぎて少し笑ってしまった pic.twitter.com/jxUoWMvbAL
— 夜戦 (@yasen_chang) September 9, 2019
出勤前にいま一度納得した pic.twitter.com/BKfDaLSf12
— 夜戦 (@yasen_chang) September 9, 2019
しんどい本読むのしんどくなったのでこないだ買った岩波少年文庫の山から、マヤ・ヴォイチェホフスカの夜が明けるまでを前知識なしで取り出してきたら性格の割とやばい女の子の話で面食らった、
— 夜戦 (@yasen_chang) September 10, 2019
振られたルビ的に小4か5くらいからが対象読者のようだが……
おそらくポーランド侵攻の話 pic.twitter.com/ou6Y2UEWoA
序盤はあまりのお転婆ぶりにそわそわしながら読み進めていましたが、徐々にその傾向が何に根ざしているのか主人公自身がわかろうとしていく(やはり抵抗の心も残ったまま)描写が良く、共感よりもっと鮮烈なところでこの気持ちを描く姿勢に好感を持てました、湿っぽくはならない文体がまた効いていますね
— 夜戦 (@yasen_chang) September 11, 2019
→岩波の方すごく丁寧に感想拾ってくださって恐縮した、好きでやってるんだろな
早川書房がハヤカワ文庫の入るサイズのブックカバーを(抽選で)くれてやるからせめてこの辺くらいは履修しとけよフェアやってたので実は読んだことのなかった3冊と多分しばらく読み返さないけど非常に大切な円城塔さんの小説を買った、少し前のことだけどまだあると思う pic.twitter.com/kr7Oxlqr52
— 夜戦 (@yasen_chang) September 10, 2019
アルジャーノンに花束をは多分今読み返したらこいつは今の私だと思って終わるだろう、虐殺器官はあっという間に読めるから読んだほうが早い
— 夜戦 (@yasen_chang) September 10, 2019
こういうフェアって全然読んだことないな……ってなること多いからこれだけでも挙げることができたのびっくりしてる、いつもありがとう早川書房……
しばらく開発の仕事からずれたところに重心を置いてたのでそんなに欲しくなる本も無かろうと思って技術書典のサークルチェックしてしまったのが運の尽きで、科学技術の島が私を呼んでいる
— 夜戦 (@yasen_chang) September 19, 2019
まだやりかけの未来(技術書典6の戦利品)がある…… https://t.co/8DAPzVvyOb
— 夜戦 (@yasen_chang) September 19, 2019
技術書典の戦利品とかその他の同人でお迎えしがちなA5サイズをしまうケースを(1年前に)無印で買ってたのを思い出して試してみてた、
— 夜戦 (@yasen_chang) September 21, 2019
遮蔽できるからいい感じで保管できそうだけど、収容力は期ごとって感じだ あと無印は唐突な絶版が怖いんだよなあ pic.twitter.com/nUKIOMw1WH
興味の中心が己の危機である人間なので、ド嬢で知ったって発端の割に"君は君の不幸の中で幸福なのだ"というマックスブロートの言葉がやたら響く
— 夜戦 (@yasen_chang) September 21, 2019
— 夜戦 (@yasen_chang) September 22, 2019
何の人なんだろう #技術書典 pic.twitter.com/7qZlrnE6es
— 夜戦 (@yasen_chang) September 22, 2019
技術書典で入手した本を読んでいてクセナキスという名前を目にすることになろうとは、
— 夜戦 (@yasen_chang) September 23, 2019
paren-holicさんというサークルのLispとコンピュータ音楽https://t.co/HXFtoEJmOi pic.twitter.com/VvM8dBhXVm
コンピュータが音楽を作るための普遍的な手段となるまでの経緯が記された導入部分の章なのだけど、電子楽器の歴史の中でハモンドオルガンが黒人音楽によう使われていった訳なども拾ってあり面白い
— 夜戦 (@yasen_chang) September 23, 2019
今回技術書典で買ったもの見返してみるとこの業務に役立つだろうからではなく、触れたことのない技術だけどこのテーマなら読めそう、わからなくとも楽しそうといった期待ベースで手にしたものがほとんどで、
— 夜戦 (@yasen_chang) September 23, 2019
それは私が日頃音楽や小説を買うのと同じ動機である、興味が自然になってきたのかもしれない
社会の役に立つ最短では無いしコストも嵩むので、これを仕事にした以上良い傾向とも言い切れないところではあるのだけど
— 夜戦 (@yasen_chang) September 23, 2019
パンくずリストってやつ、もしかしなくとも童話ヘンゼルとグレーテルに由来した命名であるようなのだけど、
— 夜戦 (@yasen_chang) September 26, 2019
記憶が合っていればあの話パンくず食べられて来た道を戻れなくなってしまう流れだったよな……🤔
ってたぶん誰しも一度は思うようなことがこの朝の忙しい時に降って湧いてきてまずい
ウエルベックの新刊を発売日に買うなんてこと、撃ち落としにくるタイトル pic.twitter.com/PHilYB8wMr
— 夜戦 (@yasen_chang) September 27, 2019
ソラリス / スタニスワフ・レムの感想です、
— 夜戦 (@yasen_chang) September 29, 2019
本の感想を共有するためのサイトに掲載すべきかそうでないか迷って結局見送ったけれど、もし私がソラリスに降り立ったとしたら海が送り込んでくる"他者"は私自身かもしれない https://t.co/0RLHLCUlog
その想像すら他者からしたら、っていうのがここまで克明に描かれてるのにも関わらずそういう感想が出てくるあたりに私に宿る人間の諦めの悪さの根の深さがやばい
— 夜戦 (@yasen_chang) September 29, 2019
駆け込み pic.twitter.com/ONt5xJmlFl
— 夜戦 (@yasen_chang) September 30, 2019
→OGRE YOU ASSHOLE出戸さんの新譜インタビューにて話に挙がっており、気になった二冊。
ある島の可能性 / ミシェル・ウエルベックに寄せる感想もしくはポエム 要は読み返すのもしんどかった、あまりにも愛すべき自分自身がすぎていて https://t.co/n5ZnnIGe3R
— 夜戦 (@yasen_chang) September 30, 2019
People In The BoxとOGRE YOU ASSHOLEに始まってウエルベックに終わる、これ以上に遮るものなく底が見えるような透明度の高い9月もう無いだろ
— 夜戦 (@yasen_chang) September 30, 2019
うっかり褒め称える言葉に落とし込んでしまったが単にいまがそういう時代であるというだけなのかもしれない。