何の人なんだろう #技術書典 pic.twitter.com/7qZlrnE6es
— 夜戦 (@yasen_chang) September 22, 2019
技術書典7の記録。随時加筆?
15時くらいに着いたのに引くほど人がいて引いた、そろそろ通販・電書メインで探すようにしようか……
しかし現地に行かないと認識できなかったであろう書籍も購入品の中にはあったわけで、迷ってしまうわ
実践したもの
Chrome デベロッパーツールを使いこなそう Elements 編
ブラウザChromeに搭載されているChrome DevToolsの解説本。
機能パネルごとに分冊的な感じでリリースされており、3作めの今作はElements。
DevTools開いたら最初に出てくる画面だし、デザインに関わる部分に手入れようと思ったらだいたいお世話になる機能なので割とわかるだろうと踏んでいたのですが、
これまでStyles・Computed・Event Listenersくらいしか見てきていなかった、なんならそれらすら使いこなせていなかった、といった己の知ったかっぷりがあらわになり、ヒヤヒヤしながら読み進めていました。
Event Listenersのイベント表示欄、祖先要素に指定されているイベントを除外した表示ができるのとかもっと早く知りたかった……(気付けよ、みたいな位置に切り替えのスイッチがあったからこれ書くのすらちょっと恥ずかしい)。
前2作もでしたが、簡潔な文章と図版のレイアウトの良さによりChrome DevToolsの公式ドキュメントよりも情報の把握がしやすい気がします……
公式ドキュメントで調べる際にその調べたい機能の概要・機能名を把握するといった、補助的な使用に適しているかも。
続刊を期待してしまうシリーズのひとつです。
目を通したもの
Lispとコンピュータ音楽
Lispとコンピュータ音楽との関わりについて記したシリーズの第1巻。
Common Lisp Musicについての内容が主。
Common Musicや周辺ソフトウェアとの関係性についても、実際に音を出すためのコードも整えられている。
Lispは触れたことがないので相当じっくりになりそうではあるけれど、
現行の作曲ソフトにも組み込まれているものであるとのことなので、歴史を感じながら試していこうかなと思っています。
Our Lifestyle is ...
Houdiniでディープラーニング・組み合わせ最適化アルゴリズム・openFrameworks・新宿駅での迷子実験(!?)と、多岐に渡る内容のオムニバス。
新宿駅のやつ、Tobii Pro Glasses 2で計測した被験者の視線や、実際に歩いているときの様子などからなされた考察も良かったのですが、
道に迷わないため注意すべきことがわかったとしても、個々によって得意/不得意のあるその行動への意識を埋め合わせるものをつくることは困難である、という問題の持ち方もまた印象的でした。
はじめての微生物ゲノム解析 (アップデート版)
RのBioconductor packageを用いた比較ゲノム解析の入門本。
今回頒布されていたのはプレビュー版のアップデート版とのこと。
膨大な遺伝情報のまとまりであるところのゲノムのうち、
ある特徴がどの部分に起因して生じたものであるのか解析するためにこういったパッケージが用意されているよう。
比較するったってヒトゲノムでさえ30億文字とかになるらしいですからね……超えられる人智は超えるしかない。
純肉本 2019 Summer
食肉を家畜に頼らず純肉(=細胞培養からなる肉)に代替できないか、その目的を追求するために日々アップデートされるバイオテクノロジーや倫理的観点の最新動向を追い、
これらがより一般の人々によっても検討され、純肉分野が健常に発展されていくようにと活動を続ける、Shojinmeat Projectのまとめ本2019夏版。
毎度のことながら執筆分野は多岐にわたり、自宅にDIY実験施設をつくる話、今年の6/1にあったヴィーガンデモvsカウンターデモの際に純肉分野のPRをしてきたレポ、普及段階を想定した思考実験、超異分野学会における議論の記録、などなど……。
細胞凍結の話は高専の卒研の時に参照したかったなあ(もはや純肉関係ない感想)
FARMTORY Journal vol.2
「衣食住をつくって遊ぶ」をモットーに活動中のコミュニティ、farmtory-labのオムニバス本2作め。
自作キーボードという活気のある沼ムーブメントについて、何故こんなにも着実な拡大を遂げたのかその要因を分析した"自作キーボードのエコシステム"は読み応えがありました。
情報を得るためのコミュニティの紹介までなされており、丁寧なつくり。
循環論法っぽくなってしまうけれど、こういった間口の広い記事を書かれる方がいるということにこの流行りものの良質な敷居の低さがあらわれているようにも思えました。
また、ボロボロの賃貸物件を住みよくするために、問題の原因を突きとめ解決手段を検討し可能な限り実行したレポート"限界住宅に住む"も面白かったです、
3Dプリンタで補助パーツを作成するといった技術力で解決することもあれば無茶を通そうとしてくる大家を民法の力を駆使して黙らせるなんてものもあり……丁寧な生活というよりかはサバイバル。
FaceHack
視覚心理学(この分野についての明確な定義は少し検索した程度では引き当てられなかったのだけど)を観点に据え、
"顔"の認識にまつわる話題を掘り下げている本。
コンピュータによる顔認識(いかなる計算によって"顔らしい特徴"を抽出しているのか?)、
人間が個人の顔や表情の違いを認識するメカニズムに迫った実験例の紹介、
顔情報の現在社会における活用例(中国の決済システム、顔写真の編集アプリ)、及びこれらの活用を踏まえて発展しつつある新たな技術……。
盛り沢山ですが、ここで掴んだどの概要からも掘り下げが可能な程度の粒度が保たれた状態で紹介されているように感じられました。
人間が知と技術をもって人間自身の認識に殴り込みをかけるこの事象何となくえぐいけど感心してしまう。
入手したもの
Egison Journal Vol.2
珍獣と学ぶOculusQuest 開発 with Unity 〜入門編〜
Hy ショートイントロダクション
ほしい物リスト
立ち読みコーナーとか後日Twitterでの口コミとかで気になったもの。
- Technical Note - vol.1, 2, 3
Max有償だし試すコストがなあ、と思って購入を見送ってしまったがどうせ試せる環境あってもすぐに試しやしn
- 増補版3つの計算シミュレータ
- lambda-sun vol.1
- 数理論理学とラムダ計算の世界
- yabaitech.tokyo vol.3 (紙+電子版)
粘菌コンピューティング……?
- 病気から観る映画評
- NumPyとSymPyで学ぶ新体系の基礎数学
- Kaggleのチュートリアル第4版
- ActiveRecord完全に理解した
- 現場で使える Django REST Framework の教科書
- せつラボ 〜圏論の基本〜