あなたのノイズ、わたしのミュージック。

自分が何にどう関心を示したかの記録。

AGRAVITY BOYS サブタイトル元ネタ集 1・2

まさかWJを定期購読するきっかけとなったチェンソーマンよりも先にアグラビの記事を書くことになろうとは……。


記事執筆時(2020年12月末)現在、週刊少年ジャンプにて連載中の、
中村充志先生によるSFサバイバルコメディ漫画、AGRAVITY BOYS。
綺麗な作画、テンポを崩さない程度を見極めつつ疎かにされないSF設定の堅さといった数々の魅力……
を食うレベルにスレスレの小学生男子ノリ(と掲載順)で毎号のように読者の心をヒヤヒヤさせつつも、
先日発売された2021年2号にて連載1周年を迎えました。
ギャグ漫画の多様な現在のWJ内でも屈指のくだらなさが、私にとってはたまりません。

www.shonenjump.com


定期購読が更新されたその夜のうちにはチェックするほど、毎号積極的に読んできていたのですが、
2021年3・4号に掲載された第49話のサブタイトルに既視感を覚え……。
もしかして音楽縛りか?と遡ってサブタイトルを確認していけば、
むしろどうしていままで気がつかなかったのか不思議なほどに偏った名作タイトルの並びが。
そのままSpotifyでプレイリストにしてみれば、清々しい朝にぴったりのさわやかさ。
とても「汚いアストラ」なんて通称がついた漫画のサブタイトル集とは思えない

このサブタイトルの件、軽く検索をかけてみると気がついている読者もちょくちょく見受けられたのですが、
1話ごとに元ネタと照らしまとめられているような痕跡がなかったため、調べたついでにざっくりとまとめ上げてみました。
あまり多くはないものの若干のネタバレになる回がありましたため、こちらへの掲載は執筆時に刊行されている分まで、適宜更新といった形で。
あと私自身の無知により、元ネタにまで辿り着けていない回もあります……情報お待ちしております。
(特にゲームや映画絡みのものには弱いです……)


今回はコミックス1・2巻収録分を。


dic.pixiv.net

pixiv百科事典にキャラクター等の紹介がありましたため、未読の方はご参考に。
また、第1-3話はジャンプ+で試し読みできます!

1巻

第1話 ジェナダイバージョン3to1 ※未解決

あらすじ:
ときは西暦2119年。人類は新たな入植先を宇宙に求めていた。
入植先開拓プロジェクト・ヘルメスに選ばれし自由連合の調査隊サガ、クリス、ゲラルト、ババズラギの4人は、
航行の末、任務の目的地たる地球型惑星α・ジャンブローへと無事に到着した。
しかし若き彼等にのしかかる現実は、とてつもなく厳しいものであったーー。

サブタイトル元ネタ:
書き始めて早々なんですが、この回のサブタイトルを色々いじくって検索してみたものの、全然わかりませんでした。すみません。
話の内容からでもなんでもピンとくるものがありましたらぜひ!
ちなみに第1話で発生する事象は人類滅亡・ブラックホール(ワームホール?)による時空移動・性別を転換する薬・未知との遭遇(高次存在)あたりでしょうか。
この立ち並ぶSF要素のどこにコメディが挿さるのかって?読めばわかる

第2話 Downtown boys, Uptown girl?

あらすじ:
他国の入植調査船の航空履歴を辿り、人類存続の可能性を見出した自由連合の4人は、
それらの乗組員達とのコンタクトを目指しながら、未知なる惑星α・ジャンブローで力を合わせて生き抜くと決めた。
その矢先に再び現れた高次存在、彼の提示する究極の選択肢とはーー。

サブタイトル元ネタ: Uptown Girl / Billy Joel

全文一致ではないですが、別世界の女の子にアプローチをかけようと目論む「downtown man」視点で綴られた歌詞ですし、おそらくこちらでしょう……。

第3話 I'm Gonna Be (500au)

あらすじ:
メンバー内でも随一の、それどころか「22世紀最高の天才」とまで称されたほどの才気をもつ青年、ゲラルト・ゼーマン
そんな彼はいま、未開の惑星にて志半ばにも果てようとしていた。
ゲラルトは船に帰ることができるのかーー。

サブタイトル元ネタ: I'm Gonna Be (500 miles) / The Proclaimers

たくさん歩いてましたね……。
au」は天文単位(Astronomical Unit)。

第4話 gobbledigook

あらすじ:
自由連合の4人は、第2話で入手した超高速通信機を参考に作成したアンテナの建設作業に勤しんでいた。
作業場所の近くで発見した広く澄んだ水場にて、4人は作業でかいた汗を流そうとするがーー。

男キャラしか出てきていないのにぶっこまれる裸回。

サブタイトル元ネタ: Gobbledigook / Sigur Rós

言わずと知れたすっぽんぽんビデオ。

第5話 Live to Tell the Tale

あらすじ:
久々に現れた高次存在。面白い展開を求める高次存在の企みにより仲間割れさせられてしまった4人は、
「欲しいもの」を賭けた戦いへと駆り出されるーー。

サブタイトル元ネタ: Live to Tell the Tale / Passion Pit

第6話 Settler

あらすじ:
着陸地点周辺の簡易地図を作り上げた自由連合
しかし、その起点たる地の名称を巡りいざこざが起きてしまいーー。

サブタイトル元ネタ: Settler / Balmorhea

「Settler」は入植者。

第7話 The district sleeps alone tonight

あらすじ:
一見なんてことのない、朝の風景。
しかし、4人は船内から様々な物品が失われていることに気がつきーー。

サブタイトル元ネタ: The District Sleeps Alone Tonight / The Postal Service

これもまたビデオからの連想でしょうか。
眠っている間に現れては消える影。


2巻

第8話 3 Trash Hyper Blues

あらすじ:
船への侵入者にクリスがさらわれてしまった。
残された3人はクリスの生体反応を追いかけ、奪還を急ぐーー!

サブタイトル元ネタ: White Trash Hyper Blues / Mattias IA Eklundh

スウェーデンのギタリスト、Mattias IA Eklundhの"White Trash Hyper Blues"のもじりではないか……
と思われたのですが、「White」を「3」に置き換えた意図が見えず……確信なしです。

第9話 The Flame and the Arrow

あらすじ:
クリス奪還の際に摂取したドーピング薬の副作用により、ゲラルトは死の淵に立たされていた。
高次存在の示す治療薬の材料を得るべく、サガは大陸イチ巨大な火山の火口を目指すーー。

サブタイトル元ネタ: The Flame and the Arrow / 笹井隆司

ルドラの秘宝』というゲームのBGM。

あらすじ:
遂に他国の調査船がα・ジャンブローに到着した!
乗組員の中に人類存続のための鍵、「女子」がいるのではないかと期待を募らせるサガ、ゲラルト、ババズラギであったがーー。

サブタイトル元ネタ: Blink of stars / 小谷美紗子

選曲の意図を汲めなかったので内容と絡めた話はできないのですが……小谷さんはとても刺さる言葉を歌われる方なので、ぜひ。

第11話 Fior Di Latte

あらすじ:
調査船に乗っていたのは北方同盟の青年グリスロウ、ルオ、アールシュ、ヴォルクとアンドロイドのリータであった。
可憐なクリスを女子と勘違いしたグリスロウは一目惚れする……が、
さらに勘違いに勘違いを重ねまくった挙句、自由連合メンバーへ敵意を抱いてしまうーー。

だいぶ賑やかになってきました。
彼等が1巻の終盤で来てくれればもう少し人気が出たのかも……。

サブタイトル元ネタ: Fior Di Latte / Phoenix

第12話 Brand New Sunset

あらすじ:
所属は違えど同じ地球からの調査員同士、自由連合メンバーは北方同盟メンバーとの友好的な関係を望んでいた。
その手がかりになればと、クリスはグリスロウを温泉へと誘う。
女の子とお風呂に入ったこともないグリスロウは、無事にエリートとしての誇りを保てるのかーー。

サブタイトル元ネタ: Brand New Sunset / Hi-STANDARD

ここまでの選曲から連想できる作者の中村充志先生は30代半ばあたり……?
となるとこのタイトルはハイスタのそれかしら、と推測。

第13話 I Still Remember

あらすじ:
情報を得るべく、自由連合の偵察へ出かけたアールシュとヴォルク。
しかしアールシュには単なる偵察以上の目的があったようでーー。

ゲラルト崇拝者アールシュネタの初出。
北方同盟にはえげつなく思い込みが激しい奴とえげつない傍観者しかいないのか。

サブタイトル元ネタ: I Still Remember / Bloc Party

私自身はあまりイメソン的な文化を得意としていないのですが、それでもこれは歌詞をアールシュに重ねての選曲だろうかと思ってしまう。

第14話 You! Me! Dancing!

あらすじ:
北方同盟は、自由連合のメンバーと食卓を囲む高次存在に遭遇する。
このチャンスを逃さない高次存在は、8人と1機を宇宙一の歓楽街・惑星アレスタに送り込み、
「地球のその後」についての情報を賭けたナンパ対決を命ずるーー。

サブタイトル元ネタ: You! Me! Dancing! / Los Campesinos!

個人的に嬉しかった選曲のひとつ。なつかしい……。
ビデオに映るきらびやかな街並みがアレスタっぽいような。

第15話 Heartstrings

あらすじ:
数名を除き、両陣営は慣れないナンパに苦戦していた。
成り行きから暴漢に追われてしまったサガとリータは、女性宇宙人ふたり組に匿われる。 彼女達は「地球」に心当たりがあるようでーー。

序盤アグラビでもかなり好きな話です、収まり良くてんこ盛り。

サブタイトル元ネタ: Serphのアルバム作品『Heartstrings』

プレイリストには表題曲を入れています。

第16話 They Don't Care About Us

あらすじ:
『滅亡した地球を救うために タイムマシンを作れ
その全ては "α・ジャンブロー"にあるーー』
高次存在の放った言葉を検討する前に、解決しなければならない問題とはーー。

第15話の流れで逮捕されたゲラルトとババズラギ、グリスロウがもうひと騒ぎ起こす回です。
まさか「アレスタ」が「arrest」からきていたとは……。

サブタイトル元ネタ: They Don't Care About Us / Michael Jackson

プリズン・ヴァージョンのビデオから連想されたのではないでしょうか。


次回は3・4巻収録分について。1/4に4巻が出るはずなのでそれ以降にでも……。