あなたのノイズ、わたしのミュージック。

自分が何にどう関心を示したかの記録。

2019年10月のわたしのミュージック。

自分が何にどう関心を示したかの記録。

知らなかったんですけどはてなブログってボタン一つ押すだけで簡単に目次ぶっ込めるんですね、誰か教えてよ!


Spotifyプレイリスト

気がつけば日中ずっと音楽を聴きながら仕事をしていた10月、
やがて休職に至るストレスの高まり、先月の揺り戻し及び後述のあれこれ、
様々な影響がありそうですが旧譜……旧譜ばかりですね……。

新譜(とはいえ若干乗り遅れてるけど)でグッときたのはCar BombのMordial、時空を歪めるDjent。
計算尽くなのかなこの構築、全編通してこんなノリだったら疲労感凄かろうと思って挑んだのに案外何度でも通しで聴けてしまう……のが不思議で調べていて、
影響元をみてひとまず納得したのでした、ソースがWikipediaだからアレなのですが。

en.wikipedia.org

Sonic YouthのKim Gordonのソロ作品も聴きました、ここ数ヶ月、何度目かにして最大のSonic Youthブームが到来していたためその流れであることにはありましたが
8月頃に先行公開されてたから今回のプレイリストに入れていないけれどリード曲のSketch Artist、いまでもこの声を搭載できる楽曲があることを単純に喜んでしまったためかいま改めて作品を思い出そうとするとこればかりが浮かんできます。

Beckの新譜楽曲先行配信もこのタイミングだったのですね、この時はまだ新譜が沼だとは知る由もなかった……。

最後3曲はインディーズレーベルUK.PROJECTが唐突に放ってきた爆弾より。
今の私の手に届かない青春でありながら、過去の私の手に届かない憧れでもあるバンド達。

以下はプレイリストに含みきれなかった要素について。

People In The Boxの新譜Tabula Rasaから懐胎した犬のブルースのPVが解禁されました。
発表されてから1ヶ月、各々の解釈が進んだ頃合いを見計っての投下……というわけではなく単にツアーが折り返し地点に到達したタイミングだったためではないかと思われますが、
このPVで歩むワンちゃん(多分)の堂々としたテンポにより、この曲に対して渦巻いていた観念が少々均されたことを覚えています。
もっと難しい話をしているのかと思っていた。

台風の日は引き籠りたかったため前日にその準備をしていて、せっかくならサブスクにない作品の履修をしようとTSUTAYAにも繰り出しました。
調布TSUTAYAの在庫と私の記憶力の両方が多分激弱で、一時間程度は店内を彷徨いました。
結局台風の日は落ち込んでしまってあまり聴き進められなかったけれど……。

KinKi Kidsベストと堂本剛さんのソロは大変聴き応えがありました……嵐がサブスク解禁されたことですしこちらも解禁を……何卒……。
堂本剛さん、デビュー時点で既に質感のレベルまで仕上がった歌声を持っているけれど彼の価値はそこに留まらなかった、
沢山の音楽家がその歌声、音感に携わってくる場に継続して居続けたことこそがきっと偉大なのだろう、その歴史の集結をもっと辿ってみたい。
それとJim O'Rourkeのあの膨大な著作、なにかひとつの書籍とかに纏まってたりしないんでしょうか、母語の違いもあってもはや食指の伸ばし方がわからない。
新譜とSleep like It’s Winterのどちらを買い求めようかでひとまず迷うことに決めて、いざ新譜が出た12月現在となっても未だ迷い続けている、
どちらを選んだとしてもそこそこの迷宮に迷い込むことが推して知れる。

サブスクで引き当てられなかった作品だと塊魂のこちらも素敵だった、私はおそらく自覚している以上にゲーム音楽への耐性がない。

全曲解禁記念: 仕事中の時間を使ってスピッツのオリジナルアルバムを全部聴こう

タイトルの通りです、4日くらいかけて聴ききりました。
あくまで仕事がメインの時間なので歌詞にはあまり目が行き届いていない、前提知識もさほどない状態(事前に聴き込んでいたのはインディゴ地平線ハヤブサ、他作品の半分以上は未聴)の人間が選りました、
中途半端な初心者のチョイスを喰らえ!

結果的には惑星のかけらが大好きになりましたが、これはこの企画を始める直前までスマパンのメロンコリーのデラックス版を聴いていたり、SFばかり読んできたりしてきたからでしょうね、特に前者の影響はデカそうだ
カップリング曲・企画曲という難敵がまだまだ眠っているようで、いつ起こしたものやら……と様子を見計らっています。

今回ひととおり浚ってみてこれはすごいなと感じたのは、初期から今まで一貫して高くあり続ける、音楽を咀嚼することへの向上心。 詞、メロディ、演奏、どの観点から観てもセンスに行き詰まりが感じられないのに、それでもなお新しい風に当たれる角度を模索し続けている。
今作の客演に元吉田ヨウヘイgroupの池田さんを選択されていたことにも顕著ですが、
この時代に現れ面白い音楽を生み出している人々を誹らず恐れずにみつめていて、その中で自分達がどんなものを作っていけるだろう、と挑戦し続けている、
真の意味で常に若いバンドなのだと認識しました。

冷血と作法プレイリスト

どなたのセレクトだったのか最早覚えていないけれど、タイムラインでOGRE YOU ASSHOLEの二面性を表現したプレイリストをお見かけし、
10/30当時暴走中(後述)であった私が悪ノリで創出してしまったPeople In The Boxの二面性プレイリスト。
プレイリスト名こそ楽曲名からぶっこ抜いただけのものでしたが、選出理由は一応各々にありました。
なのでつらつらとそれをノートから転記していたのですが、自己解釈の押し付けにしか読めないものになってきたので消しました。
各単語がもつ意味のどれを、選出の際のサーチライトとしたのかだけ残しておきます。

冷血

人間らしい温情に欠けていること。また、そのさま。冷酷。「冷血な人間」

※引用元: 冷血(レイケツ)とは - コトバンク

作法

㋐物事を行う方法。きまったやり方。きまり。しきたり。「婚儀は旧来の作法にのっとる」
㋑起居・動作の正しい法式。「礼儀作法」
㋒詩歌・小説などのきまった作り方。さくほう。「小説作法」

※引用元: 作法(サクホウ)とは - コトバンク

参考にならなかった参考文献は下記。


そのほか、ノイズまみれの言及の数々は下記にて。

れみどり(@osouonna)/2019年10月 - Twilog


そらの孔分室: 音楽の書棚

音楽関連のインタビューとかレビューとかについて勝手に読書感想文をつける試みです。
"そらの孔分室"は弊ブログの読書記録記事のタイトルより、元ネタは輪るピングドラム

corner of kantoのロングインタビュー

何故このタイミングだったのかは謎なのですが、
corner of kantoのVo.&Gt.矢部さんがバンドについて、自身による分析を絡めつつ語られているメールインタビューが公開されていました。
8000字程度と長いですが、非常に具体的でかつ流麗な文章で綴られていて読みやすく、まずそこに感服してしまった。それはどうなんだ

https://mukmagazine.tumblr.com/post/188206808425/corner-of-kanto-interview
mukmagazine.tumblr.com

前々から楽曲イメージの共有が丁寧に為されていなければ成り立たない音楽だろうなとは感じていたところなので、
Q5・7・8への回答にて例を挙げ解説されていた楽曲制作(及びイメージの構築)のロジックやコンセプトについての内容は非常に興味深いものでした。
私自身は曲作りをほとんど体験してきていないため、他バンドの曲作りについてもまたインタビュー等から察することしかできないのですが、
ここまで地道な積み上げによる曲作りは見識ったことのないものであったように思います。
(そもそもバンド音楽というもの自体、定石のようなものがあって作られるものでないといえば、それはそうなのでしょうが)
あと序盤のルーツについての回答では、確実に同じ時代を通過してきた他人の音楽遍歴が仔細に示されており、
何故か私は基本的にそういう文章を読みたがる性質があるため超楽しく読みました。

corner of kanto、楽曲の構築美及びそれをかなえる演奏技術ももちろん魅力的であるとは思っていますが、
それ以上に、取り上げられるモチーフや心象風景の俯瞰具合が私個人の感性や体験に響いてきたバンドでして、
あんまり適切な聴き方ではないのかもなあとは思いながらも、かなり共感ベースで聴いているフシがあります。そんな偏った認識であることは自覚しつつも……
それでも彼等の発する音楽は、(冗談抜きで)都心から外れた関東地方、人が住むために拓かれた地域で育った人々には理屈や好みを超えて感じ取れる何かがあるものなのではないかと踏んでいます(インタビュー中のQ6を参照されてみても良いかもしれません)、
なので今回安易に勧めてしまった次第だ

ここまで書いておきながら今年も全然ライヴを観に行けなかった……来年いくつか決まっているうちのいずれかには予定合わせられると良いのだけれど……。

上田岳弘 × 波多野裕文 対談

小説家上田岳弘さんの対談連載、第1回のゲストとしてPeople In The BoxのVo.&Gt.波多野裕文さんが指名されたとのこと。
上田さんはPeople In The Boxの楽曲"ニムロッド"にインスピレーションを受けつつ同名の小説を執筆、その作品で2018年下半期の芥川賞を受賞。
しかしその一方、波多野さんは波多野さんの動機で上田さんの作品に出会っており……こんな出会いがそもそも小説のよう。
全編通して読むためには会員登録が必要ですが、両者のファンにとっては必読では?
などと思ってしまうのは私自身が両者のファンを重ね合わせた存在だからなのだろうか……。

tech.nikkeibp.co.jp

tech.nikkeibp.co.jp

前編の2・3ページ目(一応会員限定記事なので直接引用は避けますが)、
自分の作っているものがそれを必要としている誰かのもとに届くための努力、
その"誰か"を誘導するように作品を構築するのではなく、"誰か"の目に留まった時その"誰か"が素直に手を伸ばせるよう作品の純度を上げていく、そのための努力、
それらの努力を意識的に行っていることが、ここからは読み取れます。
両者とも相手の作品が相手とのファーストコンタクトであった、一見奇跡かのようなこの出来事は、両者ともがこういった努力を継続して行っていたのならば最早必然的な出来事だったとすらいえるではないでしょうか、ここまでくるとただの推測ですが。

波多野さんの作品を愛好する者の立場からは、波多野さんが音楽作品の発表形態(有形/無形)の話を絡ませながら、世に広がる"合理性"に対し自身の作品がどのような立ち位置を取るものであっていてほしいのか、その望みを通すため作品を作る上でどのような倫理を設けているのかを説明する段(前編4・5ページ目)と、"Tabula Rasa"という語句への考察が開示される段(後編4ページ目)が、
上田さんの作品を愛好する者の立場からは、上田さんが"キュー"にて人類がある一線を超えてしまう世界を追求するに至った思想や(後編1-2ページ目)、個人から全体への回帰が行われゆくディストピアをしきりに表現するその動機(後編4ページ目)が端的に、言い当てすぎない程度に説明される段が、
それぞれ興味深いものでした。
そして上記のどれもが一方の持論が滔々と語られあらわれたのではなく、交歓の内から立ち昇った話題がじわじわと発展する、有機的なプロセスで形成されたものであったがために何故だかワクワクさせられました、
たぶん、こんなやりとりができる他者と出会える人生を築けていきたいなみたいな望み、希望と羨望の入り交じりによって。

Thomas Jenkinson(=Squarepusher)作曲のオルガン作品"All Night Chroma"発表

www.beatink.com

こちらのCDリリースが全世界で限定1000枚になるという情報が上記のニュースの中にあり、それを受けた私は下記のような大層なことを思っていたらしかった。

言い方は大層だけれど、きっとこの時の私は私が理想的だと感じるバランスで世に出た作品があって嬉しかっただけなのでしょう。
ある程度のネームバリューと管理体制がなければできないことではあるだろうけれど、
聴き手のニーズを満たす手段のそれぞれとしてサブスクのリリースとフィジカルのリリースは個別に在れるはずなのだけれどなあ……。


ライヴに行った日の感想

行ったライヴ

※複数組出演の場合は印象深かったものを掲載。

インスタに上げた感想は以下。

この投稿をInstagramで見る

2019/10/3 TK from 凛として時雨のSTUDIO COAST公演に、なのですが行った目的としてはゲストアクトのösterreich。 . 中心人物の高橋國光氏は前のバンドthe cabs以来6年ぶりのステージ、 私自身はthe cabsを解散後に認識したため、初めての邂逅。 それなのに、舞台袖から現れた國光氏の姿をみとめた瞬間に脳裏を駆け巡ったのは、"おかえりなさい"って言っているときのあの気持ち。 それほどの気合い(もしくはヤケクソ感)と躊躇いを彼は纏っていたのかもしれません、 その様を記憶する余裕が私には残されていなかったため、わからないけれど . 披露されたのは6曲、うち2曲はこの日のための新曲。 かつてあり得た未来があり、そしていまはまた別の未来としてある、という印象をこの日強く受けたのは、 2曲目の新曲であった動物寓意譚の影響かもしれません。 "いつまでもどこまでも飽きるまで、果てまで 同じことをしよう" 歌詞の最終ブロックに込められたニュアンスそのものを完全に理解したわけではないが、 この言葉が出てくる状態に國光氏があるということが嬉しいと、理解を超えて感じたのでした。 . サポートメンバーが頑強で、本当に"支える"という言葉がしっくりくるテクニックとパワーに満ちた人々で、美しい人間の活動だなあと、そこからもまた思うのでした。 鎌野愛さんの歌がまさにそうで、楽曲を尊重したうえで魂を詰め込んでいく、 österreichに生命的な輝きを与えている……。 また、音源だとギターのアルペジオに割と委ねられていた飛翔感が、 キーボードとバイオリンによって広がりが与えられたものとなっていて……。 そしてcinema staffから手を伸ばした2人の頼もしさ。 特にラストの楽園の君で飯田氏と國光氏が戦うでも励ますでもなくただただしっかりと向き合ってその空間を鳴らしていた姿が目に灼きついています、 cinema staffが同世代に居て、居続けてくれて良かったってあのときほど強く思ったことがない。 . もうどこまでがライヴを観た個人の感想として許されるのかわからなくなるくらい、全編にわたって音楽を観ていなくて、 そんな人間が思うのも大変おこがましいことかもしれないけれど、 高橋國光氏は何度でも自分のギターを鳴らしに見せつけにステージに戻ってくるべき人なので、そうしてほしい。 あなたの迷いはあなたの手によって鳴らされるとき、もっとも強い問いとして受け取る側のもとに顕現するのだから。 . 曲が終わるごとにありがとうと言っていたのも印象深かったです、 っていうか鼻啜りながら言うんだからそんなの忘れられるわけがないでしょう。

Re: Midori(@osouonna)がシェアした投稿 -

→動物寓意譚が良かった、彼がこの言葉を放てる現在をとても良く思った。
note.com

→これまでの私にしては珍しく完璧な準備や調査をもって参加をしたイベントだった、
まっとうに楽しむことの気持ち良さ、この日の体験によって得られたいくつかの感動を土台に打ち建てられた私の財産はそれ。

この投稿をInstagramで見る

2019/10/17 Aaron Rays(with 松下マサナオ×ビートさとし×日向秀和) × 波多野裕文 "月見ル君想フのフロアに2組が向かい合わせにセッティングして、1曲ずつ交互に演奏する"という企画を目玉としたイベントでしたが、 ひとたび日頃と違う自由を呈示されたミュージシャンはその枠に収まるかといえば、そんなわけもなく……。 . 仕事が長引いてしまい現地に辿り着いたのは開演から25分後、 ドアを開けたらどこか呪術的な声明が大音量で流れており、 2階建てのフロアの2階から入場となるこのライヴハウスの構造上、階下で何が演奏されているのかもわからなかったのでそこで完全に日常が断ち切れられた……。 ステージは客席となっていたため2階からは観られる場所があまりなく、1階に向かおうとしたら 降りてすぐのところに波多野さんが……次にやる曲を選ぶため、歌詞の書かれた紙を繰っていて、 なんだか釘付けになってしまった . Aaron Raysチームの妖しい響きがひとつ収束したところで波多野さんが打ち出した一手は、エレアコ一本による月の弾き語り。 ここまでに高まった焦りや不安を一撃でフラットに均してくる、この楽曲の強さが映えていました。 月見ルのステージ上に据えられている大きな月のスクリーンがそうさせたのか、 "今日も誰かを蝕む悲しみを/きみはのみこんだ/おおきなくちをあけて/のみこんだ"という最後のセクション、 とてもゆとりを持った歌い方になっていたのが印象深かったです。 . この日はその対戦パートが第一部、第二部は各々のソロといったような段取りになっていたようでしたが、第二部からなお企画が転がり始め、 ビートさとしソロ、Aaron Raysソロのみならず、波多野さんが青空を許すを松下さんと日向さんと合わせたり(こちら突然やることに決まったようですが、外国の市場のような軽やかな生命力のリズム感にあっけらかんと歌われる厳しい歌詞が不思議なほどに調和していて、この日1番感動した)、 Aaron Raysチームと波多野さん、というより波多野さんもAaron Raysチームの一員だったのではないかと錯覚するほどに溶けこんでいた即興セッションが30分以上続いたり(他人の演奏を楽しみながらも自身の音が切り込める隙を虎視眈々とねらう視線の緊張感といったら……!)、 演奏者たちがサービス精神半分自身の昂り半分を混合した燃料でパフォーマンスに興じていて、素晴らしかった! 同じものが見られるわけでは無いとわかっているけれども、演奏者達の剥き出しの姿を灼きつけるべく、 またこういった企画に足を運んでみようと思いました。 . 画像3枚目は現地で購入したAaron Raysさんのカセットテープ、彼は日本円の1000円の価値を本当にわかっているのだろうか……と心配になるほどいっぱいに詰め込まれたドリーミー……。 月見ルの内装で龍の頭がてっぺんに彫られた柱があるのですが、 彼の演奏中ふとそれに気がつき、私達はいまこの龍に身篭られているのだと確信してしまった、危ない安寧の音色。 #peopleinthebox #aaronrays

Re: Midori(@osouonna)がシェアした投稿 -

→タグ付けして投稿するようなとこで書く必要もないよなと思ってあえて書かなかったの今思い出したのですが、この日波多野裕文さんが演奏されていた月で泣いてしまった、
感極まるよりも楽しい!もしくはすごい!等、陽の感情が引き出されがちな人間なので、そんなことこれまでほとんどなかったのに

下記はこの日の機材情報。
近年の波多野ソロ基本的にエレアコ一本だしPeopleだと鍵盤用の機材も絡んでくるので、現在ギターで使っているものを確認するにはちょうど良い機会でした。私ギター弾かないのでいくつか間違いあるかも知れませんが……。
ちなみにワーミー、Peopleの時はボードには入ってました。使っていたかは不明

Aaron Rays、感想にも書いているけれど惹きつけられすぎるほどの安寧を湛えた音楽家でした、
買った音源はどこにも上がっていなさそう、Spotifyとサンクラは共作楽曲と少し古い作品があるばかり、
何紹介するのが一番わかりやすいんだろうと探した感じインスタっぽい

この投稿をInstagramで見る

@leavingrecords 🙏

🌕 𝙖𝙖𝙧𝙤𝙣𝙧𝙖𝙮𝙨(@aaronrays)がシェアした投稿 -

この投稿をInstagramで見る

2019/10/24 People In The Box アルバムTabula Rasaのツアー、ようやく参加できました、たくさん待った……。 4列目真ん中あたり、ただでさえ高めのステージからのすべてが降り注ぐ位置についてしまったので、もはや何も客観視できていなかった。 あまりにもライヴレポートの形をなしてくれない感情どもを文に叩きつけては消して消してを繰り返したので、極力フラットに書いていきます、 やばいほうはTwitterに無限に流してます . アルバムTabula Rasa収録曲が軸ということもあり、効果音的な使い方も含めればセットリストの半数は波多野さんが鍵盤を使用していた今回の公演。 そのスタイルに沿うようにベースの音が尖り歪んだり、ドラムが支えと転換を器用にやり抜いたり、歌が伸びやかに軌跡を描いたり……といった、 ここ4年近くライヴに通って自分の認識として落とし込んでいたPeopleのライヴと明らかに異質なさまがあらわれていたため、 初めてライヴに行ったときよりも驚きました。 でもその選択に疑いの気持ちを持ちえなかったのが初見時との大きな違いでした、 技巧も発想も本当に更新、洗練されていた……! 新しくその姿を認識する、かつて楽しかった道筋を楽しかった記憶とともにまた辿ることができると思うと、 今後のライヴも見逃せません。 . ハイライトを挙げようにも忘れられない瞬間が多すぎる。 装置の1音目の求心力。 新譜からの楽曲では既にお馴染みとなっていた風景を一瞬で変える方法と忘れる音楽に散りばめられた工夫、特にダイゴさんのドラムの配分が見事。 2121→八月→もう大丈夫の、役割がじわりと広がる流れ。 前曲(泥棒)の歪みを段々と減衰させてできた柔らかなギターと、照明が眩しすぎるほどであったからこそきっと目を見張り続ける意志を呼び起こされたまなざし。 ブリキの夜明けの青さ、それを妥協なく塗り替えていく聖者たちのぎらりと赤いイントロ。 本編ラストセクション、バンド的感性の総決算。 そして世界陸上、スルツェイ、ヨーロッパとあえて戻る年代に今のPeople In The Boxを濃縮させてきたアンコール……。 あとはいくつもの言葉に起こせない瞬間。 . People In The Boxがこれまで選んできたもの、及びその選択の姿勢はいまの私の基盤です。 そのことを自覚させられ、そして肯定へと向けてくれたTabula Rasaという作品と、この日のライヴをはじめとしたPeople In The Boxのあらゆる活動に、いま感謝しています。 #peopleinthebox

Re: Midori(@osouonna)がシェアした投稿 -

→感想最下段の唐突な感謝、これをした動機のひとつには下記のMCがある。


10/24以降のしばらくはPeople In The Boxへの感謝を駆動力として生きていたといってもまったく過言ではない。
これまで頑なに直接会話することを避けてきた波多野さんと邂逅をするまでにも至り……

次回予告: そして山形へ……