あなたのノイズ、わたしのミュージック。

自分が何にどう関心を示したかの記録。

30DaySongChallenge(2020/4/12-2020/5/11) Day8-Day14

【これまでのあらすじ】

osouonna.hatenablog.jp

……。

今回はDay8からDay14まで。


Day8: アガルタ1丁目 / 土井玄臣

選曲テーマは"A song about drugs or alcohol"。

ドラッグの経験がないのはもちろんのことですが、お酒もまたさほど強くないもので、
こちらのお題については私自身の人生へと深く食い込んでくる楽曲はなく……。

お酒飲みのイメージがリアルに強い土井さんの作った楽曲を辿り、
お題にも掠っていそうなあたりで素敵なものを探っていきました。
"ここで酔いつぶれて待っているよ"という受容は、どうしようもないけれど美しい。

ほんとこのMVみたいなペースで延々と呑んでる人です、
しかしこの在り方が作るものに説得力を与えてしまうのだからずるい。


Day9: 木洩れ陽、果物、機関車 / People In The Box

選曲テーマは"A song that makes you happy"。

私は波多野裕文さんの行う表現・生活のようなその時々の活動について知ろうと試みているときがいちばん幸せなのですが……、
波多野さん自身の活動に対して波多野さんの肯定的な目が向いたこの楽曲が聴けるまで、そうあり続けることができて良かった。

好きなものだけで
ハッピーバースデーから
レストインピースまで
埋め尽くすだけ


Day10: Letting Go / Duster

選曲テーマは"A song that makes you sad"。

もう割といい歳なのもあってか、ただただ悲しい気分に浸るために音楽を聴こうなんて気を起こすことはほぼなくなってしまったし、
そういった行動を取りたくないという意識があるために記憶がそういった音楽を受け付けないようにしてしまっている?はずだったのですが……。
昨年末に出たDusterの新譜は私のそういった剛直さをねじ切ってくる、
心地よく引き摺り込んでくる重さ、遅さがありました。
(単純に私個人の状況、それに伴い気分もまた落ちかかっていた時期だったために、余計に効いてきたのかもしれませんが)

2019年ベスト作品(いまだ記事としてまとめてはいない、正直まとめる気はなくしている)のひとつです。

ただただ悲しい気分に浸るために音楽を聴こうなんて気を起こしていた時期にお世話になっていたのはこの辺りですね、ベタですが……。
BURGER NUDSとかBUMP OF CHICKENなんかはその枠とは少し違っていて、だからこそそちらの方が好きだったのかも?
もう10年以上は前の話ですね……。

すげえどうでもいい話ですがこの記事を書いている今日、ART-SCHOOL木下氏にTwitterでブロックされていることに気がつきました、
その頃の自分に伝えたら信じるかな、信じるだろうけど烈火の如く叱られそうだな。


Day11: No Surprises / Radiohead

選曲テーマは"A song you never get tired of"。

こちらのお題も判断の軸を立てるのに迷いがありました。
"趣味が変わった"とかじゃなく、単に"飽きた"って理由で私は音楽を聴かなく(聴けなく?)なることがあるのか、
検討から数日経ったいまもよくわからないまま……。

ひとまずの変換として、"学生の頃から度々聴き返してきて、受ける印象が変化してないまま聴いているもの"という軸で選びました。
なのでこの曲自体に特別な思い入れがあるというわけでもなく……しかし名曲なのでいつでも聴けてしまう……。

上記の作品も同様の印象であり続けてますね("空洞です"の収録されているアルバムには若干の思い入れがある楽曲もあるので微妙かも)、
もしかしなくてもまだいくらでもあるのか?

こちらのお題の変換形には"聴く度に発見をもたらしてくるもの"といったものもありえそう。
People In The BoxのWeather Reportなんて、
まさしくそれを理由に何度も聴き返してしまっているワントラックの作品ですし("曲"のフォーマットを放棄した結果のワントラックではないため、今回のお題への回答としては不適当かと思い外してしまいましたが)。

といったような感じに、他の方の基準を知りたくなってしまう、興味深い設問。


Day12: U topia / ORANGE RANGE

選曲テーマは"A song from your preteen years"。

ORANGE RANGEИATURALを聴き、音楽の趣味を複雑骨折させた12歳頃に私の先に、現在の私がある、間違いなく言い切れます。

これを機に久々に通しで聴き返しましたが、やっぱりキッチュでかつ良いものである、
皮肉なしでそう思えてしまうのは贔屓目もあるのでしょうが、
素直な耳に打ち込まれるには刺激的な作品である、それは確かなことなのではありませんかね……。
世情も心地良さのポイントも、時間が過ぎると共に変わってゆくものですので、
いまのpreteen達には遠い音楽なのでしょうが。私がその逆を感じるように。

かつての自分の姿を見つめる必要のあるお題が回ってきたこの日、奇しくも誕生日を迎えました。
不思議なこともあるものですね。


Day13: Sunrain / Ashra

選曲テーマは"A song you like from the 70s"。

あまり時系列を意識できているリスナーではないという自覚があり、
またそもそも怒られが得意ではないという性質もあり、たくさん喋るのは控えますが……。

現在の私にとって重要な、というより私の趣味を形成するものたちにとって重要であったであろう70年代の音楽とは、 おそらくプログレ、特にクラウトロックと呼ばれるような、
音楽的なバックボーンも形にする手段を発想する力も様々であった人々によって興されたムーブメントであったのではないか、と信じています。

ちなみに客観的視点よりも上記の敬意が優先されてしまって(早い話が聴くだけで心地良くなってしまって)、
なかなか詳しくなれていないジャンルでもあります……どうかお許しください……。

雑な敬意はひとまず置いておくとして、
該当する作品のうちでもっとも好きなのはAshraのNew Age Of Earth、次点がNEU!のセルフタイトル(1st)でしょうか……。
NEU!は2も好きでいて、そのあたりを確定しうる好意の解釈が自分のことながらいまいち曖昧なので、次点につけてしまいましたが……。

こちらのお題も、回答者自身が現在好きなものの空気を無意識のうちにその回答へ引き継いでしまいそうな、
非常に面白い設問であると感じました。


Day14: 9月の海はクラゲの海 / ムーンライダーズ

選曲テーマは"A song you'd love to be played at your wedding"。

いまの恋人のわからないところについて検討をしていくなかで非常に助けとなり、
そしてもしこの先相手が変わるようなことがあっても棄却されることがないであろう考え方を見出せた、
ここ最近の私自身の変革に、深く関わる楽曲であったため。

結婚式で流せるようなテンションをしていないから、機会があったとしても使わないと思うけれど……。



次週分ですが、地味に馴染みのないテーマが続いており、
折れるならこのあたりかしらね、と内なる悪魔が語りかけてきております。
悪霊退散!!!



追記: 続き書きました

osouonna.hatenablog.jp